意外と知らない?『植え込み型心臓デバイスの火葬』-ペースメーカー、ICD、CRT

植込み型心臓デバイス

ペースメーカーが入っている患者を担当されたことありますか?

意外と知らないのがその患者さんが亡くなった時にペースメーカーをどうするか、どう対応して良いのかだと思います。

患者自身、家族、スタッフ、火葬場の関わる全てに配慮が必要になってきます。

必要な確認事項は2つ!

 

  1. 植え込み型デバイスの種類
  2. 火葬場側のペースメーカー焼却の可否

植え込み型心臓デバイスの種類

植え込み型心臓デバイスは色々な種類がありますが、病棟ではざっくり一括りにして『ペースメーカー』っていってる方が多いと思います。

植え込み型デバイスにも細かく種類が分かれていて

  1. 徐脈を治療する『ペースメーカー
  2. 頻脈を治療する『植え込み型除細動器(ICD)
  3. 心不全を治療する『心室再同期療法ペースメーカー(CRT)

に分けられます。

注意が必要なのは中でも除細動機能付きのペースメーカーです。

なんらかの要因で除細動機能が働いてしまった場合、

除細動機能付きペースメーカー植え込み部分に何者かが触れていると

感電する危険性があるからです。

 

火葬前に摘出という選択もありますが摘出時にスタッフが直接除細動機能付きペースメーカーに触れることになるので

それを防ぐためにも除細動治療を『OFF』に設定する必要があります。

また、火葬場でも設定変更未実施などの万が一に備え

ラテックス製の手袋の着用を推奨しているとのことですが、

周りの方へのリスクを少しでも減らすようにします。

 

CRTは

  1. ページング機能のみのもの(CRT-P)
  2. 除細動機能付きのもの(CRT-D)

に分けられ、『D』が付く後者は除細動機能付きの機械となります。

なので、ICD、CRT-Dは注意が必要なわけです。

 

火葬場側のペースメーカー焼却の可否

火葬場では最大1600度ほどの高温で焼却を行います。

ペースメーカーは700度前後で破裂すると言われています。

過去にはその破裂で火葬窯の破損スタッフの怪我が報告されています。

 

現在な設備では破損は少なくなったとのことですが、

古い火葬場の場合は未だ破損のリスクがある場所もあり、

火葬可能かの確認が必要です。

火葬場によっては摘出のみの対応可能というところもあるみたいなので確認が必須です。

 

  1. 火葬場にペースメーカー焼却の可否を確認。
  2. 摘出のみ対応可能という施設も存在する。
    その場合は、医療機関でペースメーカーの摘出を行うか、その他の火葬場を選択する。

 

<過去にあった火葬スタッフの怪我について>

窯には火葬中にしっかり焼き切れているか確認する小窓が付いているそうです。

その小窓を覗いたタイミングでペースメーカーが破裂し怪我に至るケースがあります。

大体火葬開始30分以内に破裂するとのことで、

ペースメーカーが入っているという連絡をすることで火葬場のスタッフは30分間は覗く事を行わず

リスクを回避することができます。

そのため、ペースメーカーが入っていることを事前に申請すれば焼却可能という施設もあります。

中には有無の確認なしの施設もありますが、焼却の確認システムが統一されてるのでしょう。

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